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老人ホーム入居者が笑いヨガプログラムを受講した前後の比較について

2017.08.21
今回は、最新の笑いヨガに関する論文から紹介します。

オーストラリアのラ・トローブ大学の研究によると、6週間続けて週1回の笑いヨガのプログラムを行ったところ、プログラム受講前に比べてプログラム受講後には幸福度が向上し、気分が良くなり、収縮期血圧(高い方の血圧)が下がったそうです。

研究に参加したのは老人ホームに入居する年齢が61歳~96歳(平均年齢84歳)の28名(女性23名、男性5名)でした。
参加者は、第1週から第6週まで、週1回(合計6回)の笑いヨガプログラムを受講しました。
参加者は第1週、第3週、第6週のプログラムの前後に幸福度や気分がどれくらい良くなったのかを客観的に評価するための質問紙に回答し、血圧と心拍数を測定しました。

笑いヨガのプログラムは1回あたり30分で、みんなが輪になって座り、最初の10分は深呼吸とストレッチで、次の15分で笑いヨガを、最後の5分は深呼吸などのリラクゼーションを行いました。

笑いヨガの例として「Tapping body laugh」が紹介されていました。
「からだ叩き笑い?」というのでしょうか?
さらに詳しく説明が書いていました。
左手で右の肩から手首にかけてホホホハハハと5回軽くたたくそうです(あれ?1回掛け声が多い?)。
右手で左の肩から手首も同様にします。さらに脚も同じように右、左と軽くたたくそうです。動きを繰り返し、だんだん動きを早くするそうです。

結果は、
幸福度については、各回の受講前と比べて、受講後の幸福度がUpしていました。さらに、第1週の受講前と比べて第6週の受講後の幸福度もUpしていました。
ポジティブな気分についても幸福度と同じ傾向で、笑いヨガの受講前と比べて受講後でポジティブな気分がUpしました。
一方で、ネガティブな気分については受講前後でそれほど変化はみられませんでした。
血圧や心拍数については、受講前よりも受講後のほうが低くなる傾向がみられました。

受講前に比べて受講後の幸福度や気分が良くなったことについては、笑いの効果があるのか?と納得できそうな気もしますが、血圧や心拍数が低下したことについては、プログラム最後に行う5分間のリラクゼーションの影響も考えられますので、笑い単独の効果というよりもむしろ、笑いを用いたプログラム全体により効果があったと考えていただくと良いのではないかと思います。


今回紹介した論文です。
Laughter yoga activities for older people living in residential aged care homes: A feasibility study.
Ellis JM et al., Australas J Ageing. 2017 in press.
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話す言葉は違っても笑い声は同じ!

2017.08.17
おはようございます!笑いヨガリーダーりえです。

メンバーさんが山登りに行った時、前に外国人のパーティーがいたそうです。外国語で話をしているので、何を話しているのかわからなかったのですが、時折聞こえる笑い声は世界中どこでも同じだなぁ~と思ったそうです。笑いヨガは世界100か国以上の国と地域に広まっています。たとえ言葉が通じなくても、リズムと手拍子と笑い声が同じですので、世界の色々な国の人たちと一緒に笑いヨガができると思います。これからラグビーのワールドカップ、東京オリンピックで、ますます多くの外国人が訪日することになります。もし万博誘致が成功すれば、「人類の健康・長寿への挑戦」をテーマとする大阪万博で健康・長寿ととても親和性の高い笑いヨガのイベントがあるといいなぁと思います。

今日はイランの高齢者女性が笑いヨガのプログラムに参加して、「生活満足度」や「抑うつ状態」に変化があるかどうかを調べた研究を紹介します。
対象者:事前に500名の高齢女性に生活満足度と抑うつ状態を調べて、一定以上の抑うつ状態が認められた女性70名(年齢60~80歳:平均年齢66.6歳)
グループ分け:①笑いヨガを行ったグループ(23名)、②運動を行ったグループ(23名)、③特に何もしないグループ(24名)
測定項目:生活満足度(LSS)および抑うつ状態(GDS-30)について事前の測定(介入前)と笑いヨガor運動を行った後(介入後)の測定の差を比較
結果: [介入前の測定値]-[介入後の測定値]で表します。①笑いヨガ、②運動、③何もしないの結果はそれぞれ、生活満足度では、①6.65*、②2.80、③-0.25、抑うつ状態では① -6.00*、②-4.25*、③-0.00でした。(*は統計学的に有意差があるという意味です)
(Mahvash Shahidi, et al., Laughter Yoga versus group exercise program in elderly depressed women: a randomized controlled trial, Int J Psychiatry 2011; 26: 322-327.)

この研究でわかったことは、抑うつ状態の高齢女性では、何も取組をしない人に比べて、笑いヨガを行うことによって「生活満足度」と「抑うつ状態」の両方を改善しました。一方で、運動を行うことでは、「抑うつ状態」が改善しました。
対象者の人数が少ないことと、介入が1回だけで、継続的ではなかったので、さらに研究が進められることを期待します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

笑うことでストレスに強くなる!?~「笑うラット」の実験より~

2017.08.16
おはようございます!笑いヨガリーダーりえです。

毎日継続的に笑うことで、恐怖の記憶が薄らぎ、ストレス反応が緩和されるのでは!?

ラットに毎日笑いの刺激を与え、継続的な笑いの効果を調べた研究報告がありました(Neuroscience Letter. (2013); 536: 85-89)。
自ら笑う動物はヒトと一部のサル(ゴリラやチンパンジーなど)に限られるといわれています。ラットは自ら笑いませんが、くすぐられると、「快」の感情を表すある周波数の鳴き声を発するそうで、これは、兄弟たちとじゃれあって遊んでいるときと同じ周波数です。この研究では、この鳴き声を「笑っている」とみなしました。
まず、生まれて間もないラットを母親や兄弟から引き離して1匹だけで飼育したのです。このような「孤独ラット」はストレスに対して、非常に敏感になります。
次に、「孤独ラット」を2群に分けました。一方はそのまま飼育し、もう一方は、毎日5分間、お腹をこちょこちょとくすぐる刺激を与えて、笑わせることを14日間続けました。
14日後、ラットに恐怖心を植え付ける実験をしました。ある音がなると、床に電気が走るようにして、痛い刺激を与えます。これを繰り返すと、ラットは音が鳴っただけで恐怖を覚え、すくんでしまいます。
ところが、くすぐり刺激を継続的に与えられた「笑うラット」はそうでないラットに比べて、音が鳴っても恐怖ですくむ回数が明らかに少なかったのです。
ラットが恐怖ですくんでいることは、人間に置き換えると恐怖でストレスを受けている状況と似ています。心理学用語でレジリエンスという言葉がありますが、これはストレスによる歪みから復元・回復する力を意味します。
この「笑うラット」の実験から、人間も継続的に笑うことがレジリエンスの強化に役立つように思いました!

みなさま今日も笑って楽しい1日でありますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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